文化考察~性別について~

 ブログをご覧の皆様こんにちは!


イタリアに来て感じたことの一つをご紹介。

ゾーナイエローになり、田舎町のトロペアも

日々少しずつ人の往来が増えてきました。


その中で特に生活していて感じる性別について。


個人により考え方の差はもちろんありますが、

男性、女性という区分けがはっきりとしているように感じます。


世代が下がるにつれてそれはなくなっているようですが、

上の世代の方々には、生活スタイルとしてその考え方が

残っているように見受けられます。


女性は家庭に入り、家の掃除やお花を育てきれいに保ち、

家族のために料理をしている。


男性は外で働き、バールで男友達と集い、

退職後はカードゲームや賭け事に興じる。

特に何もないときはベランダから道行く人を眺める・・・・


あまりにも典型的な感じで、はじめはびっくりしました。

外にぼんやりと腰かけているおじいちゃんを沢山見かけますし、

朝方には教会から出てくるおばあちゃん集団も見かけます。


そこに男女が混じっていることは滅多にありません。


女性は女性らしく、男性は男性らしくを暗黙で

求められるような雰囲気をなんとなく感じます。


だからこそ社会が成り立っている部分もあったりすると思います。

女性向き、男性向き?の仕事や役割、立場を全うすることで、

分担箇所が明確になり、循環しやすくなります。


それは日本にも似たものがありますね。


また、ジェンダーフリーという考えがありますが、

どちらの性別にもカテゴリー分けされない人は

こちらではあまり見かけません。

(目立って見かけません。が正しいのでしょうか?)


日本に住んでいた時は、東京の新宿区に拠点を置いていたため、

そちらと比較すると特筆して少ないなと感じるのかもしれませんが^^


ちなみに、日本にいるとき、気持ちと体が別々の人は、

言葉遣いや服装身なりから変えていくことが多いような印象ですが、

こちらイタリアでは話す言葉が変わるということはあまりないそうです。


特にイタリア語には、動詞や名詞に性別という概念があります。

話す人や対象の性別により語尾を活用変化させる必要があります


例:私は疲れています

女性が言う場合:sono stanca

男性が言う場合:sono stanco


女性に言う場合:sei stanca?

男性に言う場合:sei stanco?


生まれた見た目と心が異なるタイプの人は、

性別をはっきりと区別する言語は使う度、

苦しいのではないかな?と勝手に推察します

(知人などに聞いたわけではありませんが・・))


また、性別不明の場合や複数の場合も特徴的です。


性別が分からない場合(人のペットなど)。

その場合は、一先ず、男性として捉えること。


また、複数人数に一人でも男性が混ざっていたら、

男性複数の活用を使って表現します。

全員が女性という条件が揃い初めて

女性複数の活用を使います。


不明な場合や複数の例を見ても、

男性性が優先順位の高い言語なのかなと

イタリア語初心者としては思うのです。


正解は分かりませんが、それぞれのやりたいことを見つけ、

しがらみや当たり前に囚われず、

前に進める人が少しでも多い

世の中になればいいな!!と


トロペアでも、もちろん日本でも思う次第です。



それでは!

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