ブログをご覧の皆様こんにちは!
今回はシッラの街並みの様子をご紹介
日本では全く知られていないカラブリア州。
更に小さい漁村ときたら、
かの有名な旅行ガイドブック「地球の歩き方」には
80%掲載されていないでしょう。
歴代までは調べていませんが、私が持っていたイタリア版には
カラブリア州はなかったことにされるほどの扱い・・とほほ
シッラ(scilla)
トロペアからは車または電車で片道50分ほど。
トロペアと同じティレニア海に面した
小さな漁師町です。
ギリシャ神話オデュッセウスの帰還に出てくる怪物スキュラ
(もともとは美しい乙女。恋敵に恨まれ怪物にされる。
腰に6つの犬の頭を付け、通る船から人間を1度に6人食べる)
のオリジナルとなった場所だそうです。
ギリシャのトロイア戦争後、オデュッセウスが帰還するまでの
神話の舞台に多く出てくるティレニア海周辺。
シッラもそのうちの舞台の一つということみたいです。
オデュッセウスが帰還にあたり受けたアドバイスの一部抜粋がこちら。
一方には天にも届く大きな岩壁の中ほどに地獄にも通じる洞窟あり、
ここがスキュラの棲家です。(中略)スキュラと戦う術はありません。
一方の側には、イチジクが繁るそれほど高くない岩壁があります。
(中略)怪物カリュブディスは、1日に3回凄まじい勢いで海水を飲み込み、
吐き出します。
飲み込み時には、その場にけっして近づかないこと。
スキュラの岩壁にできるだけ近づいて通り過ぎることです。
殺されてもそのまま通り過ぎること。
参考:https://greek-myth.info/Odysseia/ScyllaCharybdis.html
確かにシッラはシチリア島と対面するように位置しており、
大きな岩壁に見えなくもない街並み。
今から神話の世界に・・そんなワクワクした気持ちで
シッラの駅に降り立ちました。
トロペアからは日帰り、又は一泊で楽しめる
こじんまりとした漁師町。
ちなみにカジキマグロが有名
町は真ん中の港を挟み左右に分かれて大きく
町の表情が異なります。
左側:ビーチゾーン
右側:キアナレア地区(特徴的な街並みが見れる)
電車で降り立つ人は、左側のビーチゾーン近くに到着します。
シッラを本当に楽しむため教会・港を超え
是非キアナレア地区へ行くことをおススメします
美味しいジェラートときれいなシチリアを眺める海だけで
終わってしまうのはここまで来てもったいない。
ついでにイタリア旅行は歩きやすい靴で来るのがおススメ。
石で舗装された小道、平衡感覚を奪われそうに曲がりくねる
坂道や階段・・・ピンヒール殺しの場所が沢山あるので注意です。
前置きが長くなりましたが街並み紹介!
朝一8時台の電車に乗り込み、9時に到着。
駅前は高い壁が続きます。
道を渡って海側のビーチーゾーンへ。
イタリア全国共通なのかは存じませんが、茶色の看板は
観光客向け。名所や観光客が書いてあります。
キアナレア地区と教会は左と看板が出ています。
角を曲がるとすぐに海!
カリフォルニア?かと思うほど、砂浜前に広く遊歩道が整備されていて
快適です。
(あ、カリフォルニア行ったことありませんでした。(笑)
多分言いすぎました)
朝一だったからか、歩道には人どおりもまばら。
とにかく白く整備されたきれいなビーチです。
トロペアでは見られない光景として、
ビーチにゲーム機がおいてあること!
更によく見てみるとビーチゾーンに面して学校が!
最高の放課後が過ごせること間違いなし・・・・!?
カジキマグロのメッカであるシッラ。
イタリア語でペッシェ・スパーダと呼びます
日本語?のような文字が書かれたボートを発見。
祝福と書いてあるのでしょうか?
惜しい!けどありがとう!!
まずは腹ごなし。
連日のお寿司屋さん営業と寝不足で二日ともヘロヘロ(笑)
旅の始まりというにはなんとも気合の足りない二人(笑)
目覚ましのコーヒーグラニータ(コン・パンナ)と
ピスタチオとヘーゼルナッツ(ノッチョーラ)の
ジェラート(コン・ブリオッシュ)という
なんともハイカロリー!
とにかく体を元気に起こす作戦です^^
肝心のお味はso good!
主人曰く、パンナ(生クリーム)がおいしかったらしい。
ちなみにグラニータとは、パピコのもっと柔らかくした
アイスとドリンクの間くらいのもの
今回のようにグラニータは、
生クリーム(パンナ)とブリオッシュと一緒に食べるのが
お向かいの島シチリア(特にメッシーナ、メッシネーゼ)流の食べ方。
サングラスと比較して分かるアイスの大きさ。
約げんこつ以上(笑)
これだけの満足感で600円ほど。
最高!
英気を養った私たちは教会へと向かいます。
小道へ入ると細い階段の迷宮が待ち受けています。
また、のら猫のパラダイス。
大人しく、人に慣れた様子で逃げも攻撃もしない。
ただいるだけ。
町に自然となじんで暮らしている様子がうかがえます。
そんなこんなで迷宮を右に左にと登っていくと、
シチリア島が見える場所へ到着!
目と鼻の先の距離です。
おしゃれ~
映画に出てきそう。
山肌に沿ってパステルの家がぎっしりと並び、
そのまま海に沈んでいくかのように
階段になって連なっています。
左端に見えるのは停泊中の船。
まるで大型地方スーパーの駐車場の様にお行儀よく
並んでおります。
当日は教会でマトリモーニオ(結婚式)の最中!
上まで登ることは叶いませんでしたが、景色だけでも堪能できたのでOK
キアナレア地区へ向かう途中。
町中が画になる場所であふれかえっています!
オレンジのベスパも止まって色合いが最高にかわいい!
一番のお気に入りの写真が取れて大満足。
キアナレア地区は、家が海の磯にせり立っている様子が見れます。
お隣さんとの間には、必ず海へ通じる階段があり、
小舟が泊まっています。
B&B、レストランも沢山あります。
京都の川床ならぬ、ティレニア海の海床?
一泊したらきれいにともされた街並みを独り占め、
朝は波の音で目覚めるという最高の体験ができること間違いなし。
町中はネコちゃんパラダイス。
写真慣れもしていそう。
私たちがランチに入ったレストランは海床ではないけれど、
地元のアクセサリーショップ店員のマダムおススメの場所。
13時オープンと同時に入店!
(どんだけお腹すいているの私たち・・・(笑))
洞窟みたいな雰囲気のお店。
壁には大きなカジキマグロを釣り上げた際の
記念撮影をした写真が飾られていました。
よく見ると、注文を聞いてくれたおじいちゃんの若かりし頃!
ワインはカラブリアのワインをオーダー。
ふわっと感と、シュワっと感のある白。
アンティパストには、
海の幸盛り合わせのクルード(生)とコット(火を入れたもの)
いろんな味が楽しめて大満足!
お魚自体のフレッシュさを味わいたい人にはクルード、
イタリアならではの味付けや調理法を体験した人にはコットがいいかな。
パスタには、ウニのスパゲッティ、カジキマグロのパッケリ
濃厚に凝縮された魚介のエキスが絡まり
両方とも甲乙つけがたいほど絶品
お腹も心も満足したので港までお散歩
ひょろりと長く空に突き抜けた棒がついている船です。
先端にちょっとしたスペースがあり、
ハンドルと椅子がおいてありました。
どうやら、一人が上に登り、見張りをしながら操縦をするそう。
ええええええ
めちゃくちゃ船酔いしそう。
聞いただけで気持ち悪くなる私。
それでも先程のレストランでは
大きなカジキと一緒に写真撮ってたぐらいだし、
もしかして名誉ある席なのかも・・・
なんてことを考えながら歩いていると
ビーチゾーンに着きました。
シッラに到着したばかりのころに比べて沢山の人で
溢れかえるビーチ。
小石っぽい感じの砂浜だったため、
無計画にビーチタオルもチェアーもなしに
倒れこみひと時日光浴。。zzz
喉も乾いてきたので、〆のグラニータ
さっぱりのベルガモットとコーヒーを注文。
朝一で入ったカフェのお隣に入りましたが、
主人曰く、グラニータ自体は2店舗目がおいしく、
上乗せのパンナは1店舗目がいいとのこと。
細かい!笑
夕方以降は町中の街灯にオレンジ色の明かりが灯り
昼とは全く違った顔を見せてくれるシッラ。
私たちは前年ながら帰りの電車のため時間切れ
また夕方以降に来てみたい場所となりました^^
トロペアに来たら一泊または日帰りでもおススメ。
それかシチリアに向かう途中下車としてもいいかも・・
旅は準備計画の段階から楽しいですよね!
今は海外旅行に行けるような時期ではありませんが、
その分、準備期間。
全てを糧にして頑張りましょう!